先進地商店街等 視察研修会 (報告)
1日目 2月6日(火) <①道後商店街> 観光バスで三木商工会館前を7時40分に出発し、緑が丘コープ前を経由して視察先である松山の道後商店街へ直行。前日の小雨模様から曇り空で時折日が差し込み、それほど寒さも感じなく順調に進み、予定通りに12時30分に道後商店街に到着。まず目に付いたのは、道後商店街のアーケードを色鮮やかな紙で飾るシンボルアートがお目見えした。アフターコロナやインバウンドの回復を見据えて「道後アート2023」が開催されていて、まさにハイカラな通りだ。商店街飲食店で松山名物の鯛めし等各自昼食をとり、13時30分から道後温泉「椿の湯」の2階会議室にて道後商店街振興組合の守木事務局長から商店街の概況をはじめ、事業活動や課題点について説明頂きました。 道後商店街は、道後温泉駅から道後温泉本館を結ぶ約250mのL字型アーケードで61軒の商店が連なる振興組合で道後温泉本館、別館飛鳥の湯泉、駐輪場等の指定管理もされている。明治のロマンを感じさせることを活性化の目標として、「温いこころのおもてな志」を掲げている。驚いたことに今まで空き店舗が無い事、また商店街通りを歩いているとゴミ一つ落ちてなくきれいな通りである。説明によると毎週木曜日に組合員が清掃、年1回洗剤を使ってインターロッキングを洗浄するそうです。「道後村めぐり」「初音祭」「春まつり」「道後湯玉音頭」「新年カウントダウン」等のイベントを婦人部、青年部の組合員が中心となり地域全体が連携して盛り上げている。まさしく、訪れた人は「温かいこころのおもてな志」を感じる訳でしょう。 後継者不足、組合員の高齢化、人手不足等の人の問題、またアーケードの維持管理が今後の課題として挙げられていた。道後温泉本館、別館、商店街にAIカメラを設置、情報サイトを開設して人流やサイトの閲覧状況といったデータを分析し、効率的な集客や観光客の満足度向上を目指す,DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組まれており、常に先を見据えた事業展開をされていると感じた。最後に質疑応答、意見交換が行われ、予定の時間を20分過ぎて終了しました。研修会後、各自で商店街を視察し、ホテルに向かうことにしました。 |
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2日目 2月7日(水) <②IMABARI TOWEL LAB> 9時にホテルを出発して、今治市にある「今治タオルラボ」を視察しました。 今治タオルの品質を実感・体験できる施設で地場産業の見せ方・販売方法などが参考になりました。
<③ONOMICHI U2> 今治市から「しまなみ海道」を経て12時30分に尾道市の「ONOMICHI U2」を見学しました。 尾道水道に面した海運倉庫を活かし、ホテル、ベーカリー、カフェ、ショップなどが入る複合施設にリノベーションされた建築である。広報担当者の説明後、施設内を見学すると説明にも言われていたこの施設のテーマである「素朴さの中の洗練」を十分感じとれた。
<④尾道本通り商店街> U2を見学後、今回、最後の視察地「尾道本通り商店街」を視察しました。 この商店街は、全長1.2㎞にわたる日本有数の長さを誇る商店街で、「芙美子通り」「士堂中商店街」「本町センター街」「絵のまち通り」「尾道通り」の五つの商店街で構成されており、商店街沿いには約210件の魅力的な専門店やレトロで懐かしい店舗が軒を連ねていました。平日で定休日の店舗が多かった事もあり、人通りは疎らであったが懐かしさと新しさが共存する商店街で尾道街歩きを楽しめた。U2から商店街を通り集合場所である観光バス駐車場まで約25分歩き全員無事に集合、帰路に向け尾道本通り商店街を後にしました。
この度の視察研修会では、道後・尾道とも歴史ある観光地の商店街であるが決して観光だけに依存することなく商店街が中心となり、歴史、伝統の魅力を発信しつつ先を見据えた新しい挑戦(活性化)を行政や各種団体、地域住民と連携し、事業を展開されている様子がうかがえ参考になりました。 また、「歩きが少し大変やったけど良かった」「温泉地に行って温泉に入らなかったのは初めての経験やけど(笑)でもいい研修会だった」「次回の研修会もぜひ参加したい」との声を参加者から頂きました。 来年度、実施予定の先進地視察研修会も会員の期待に応えられるように計画していきたいと思います。 |
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